オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

映画「デッドプール」感想。観客の俺たちを意識しまくり?なデップーが最高!

友達といっしょに映画「デッドプール」、観てきました!待ちに待った期待作でしたが、その期待に見事応えてくれた!と声をそろえて大絶賛の出来栄えでしたよ~。

www.foxmovies-jp.com

 

 

強烈&面白すぎるセリフとギャグ

誇張なしに、始めっから終わりまで笑いっぱなしでした!ヒネリのきいたジョークに、強烈な罵倒・皮肉、そして下ネタと思わず吹き出すセリフのオンパレードです!
吹き替えで観たんですが、会話の間も軽快でめっちゃ楽しめました~。
 

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自分が一番お気に入りなのはこのチンピラにヒロインが言い放った「失せな、このハゲデブ・ガンダルフ!」みたいなセリフw んとにセリフのセンスきれっきれやな!とw

また、スクリーンのこちら側に語り掛けてくる「第4の壁突破」ネタもバッチリで、戦闘シーンを見て『ヒーロー映画って聞いたのに超グロいじゃん!』って思ったであろう観客に気を遣ったり、映画のキャラクターや予算にケチをつけたりとやりたい放題。
スタッフロール後に流れるオマケに至ってはもう「俺デップーと会話してる?」とさえ思えましたw 
 

ある意味 ネタバレですが、こういうのも来ちゃう?来ちゃうの!?ウッヒョー信じてるぜ!
 
 

「いかにも」なラブソングが織りなすデップーのラブストーリー

デップーとヒロインが愛を育むシーンでは、ニールセダカの「カレンダーガール」ワム!「ケアレス・ウィスパー」が BGMとして活用されているのが印象的でした。
前者はド直球に「俺の彼女は一年中どんな時でも最高なのサ!」ってな内容の明朗快活なオールディーズだし、後者もこれまたいかにもロマンチックなラブソングの代名詞的大ヒットナンバー。
ニールセダカワム!どちらもその時代のアイドル的な存在で、逆に言えば「大衆的にウケてナンボ」なポップアーティストの代表格。
この「いかにもわかりやすい」楽曲のチョイスが、それこそデップーによる「どう?俺ちゃんの愛の物語サイコーでしょ?!ロマンチックっしょ?!やっぱ映画ってこうでなくちゃだよねー!」という、映画館の観客を意識しまくった皮肉にも思えて、バッチリはまってたなーと思いますw
 
 

不満点もちょっとあったり

本作は間違いなく「みんなが待ち望んだデッドプールというキャラクターの実写化」という点で、誰もが大満足の出来栄え!…だと思うのですが「ここはちょっと不満だったかなー」という点もいくつか。
一つは物語の幅が狭いかなー?ってトコ。本作は冒頭からハッキリとラスボスが示されていて、意外な理由や黒幕が!?という展開もなし。終盤は最愛のヒロインがさらわれて…と、ストーリーが王道といえば王道で、終始デップーの行動が「ラスボスを倒す」ってだけだったのがちょっと物足りなかったですかねー。
 
あとはヴィランの二人が地味!一応超人でもありますが、あまり印象に残らない悪役だったのが残念です。マーベル映画で例えるなら、「ウィンターソルジャー」の冒頭に出てきたバトロックがラスボスを担うようなもんです(←余計わかりにくい)。
どーせ何されても平気なデップーなのだし、もっと強大でド派手なヴィランと戦ってグログロしちゃっても良かったのでは?とか思っちゃいました。(でもあんまりグログロにたら、ラストのシーンが見るに堪えないものになるから仕方ないか、うーむ)
 
 

『重い』のが続いたアメコミ映画と、サクっと手軽に楽しめる「デップー」

ただ考えてみれば、最近は「バットマンVSスーパーマン」や「シビルウォー」といった、シナリオもアクションも『重量級』なアメコミ実写化作品が続く一方で、この「デッドプール」は単体でもサクっと楽しめるいい意味での『手軽さ』とも言えるかも。
とにかく「デップーが実写化したらこう動いてほしい!」と思ってた通りのギャグ満載ヒーローアクションに仕上がっているので必見なのは変わりなしですよ~!