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オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

「アカギ」のアゴが尖っている驚きの理由!&「あしたのジョー」との共通点…?【荻上チキsession22】

TBSラジオクラウドで愛聴している「session22」。

その配信分のなかで、『漫画家・福本伸行登場!』という回が!

www.tbsradio.jp

 

「顔が尖った理由とは?」…これ見だしに持ってかれちゃあ聴かないワケにゃあいかねぇ!
というわけで聴いて驚いたその「理由」と、そこから考えたことを書き散らしてみた。

 

漢の厳しさ→顎のトガり

勝負をする男の厳しさとか、鋭さとか、抜け目のなさとか…そういうのを表すときに、気が付いたらトガってたんですよ

福本先生の発言から引用…端的に抜き出すならこれが理由だそうで…!
スタジオのパーソナリティ二人と、聴いていた自分が、同時に「おぉ~!!」と唸って納得していましたw

 

"トガり始めた"きっかけとしては「天~天和通りの快男児~」だそうで…

 

 

初期はちばてつやイズムの影響から、人情ものストーリーをやわらかく丸い絵柄で描かれていたこの作品。

http://pds.exblog.jp/pds/1/201209/18/85/e0131985_2194028.jpg


しかし、途中からアカギという「勝負師」が登場。このキャラクターの切れ者っぷりをどう表すか…の答えが"鋭く描く"ことだったそうです。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/8742/saiten.jpg

どっちもググって出てきた画像なんですが、天の横顔も明らかに鋭角に描かれるようになってますね…w
アカギ登場で決定的に人情ものではなく勝負師ものに物語がシフトして、"強い人物"になったということだろなと。

 

いっぽうその逆の例として番組中語られていたのが、「最強伝説 黒沢」。
主人公の黒沢は基本的にうだつの上がらないキャラクター。カイジやアカギのような現在とは真逆の、初期の自身の作風を意識してこのキャラデザになったそうです。

http://animemories.net/wp-content/uploads/2014/11/img1416832566.jpeg

 

このカイジやアカギはトガっている、黒沢はトガっていない…という二つの例。
作品の印象と、主人公の絵柄の印象とが同期している福本先生のマンガ手法…聴いていて面白いなぁ~と。

 

 

あしたのジョー」も徐々にトガっていった

こっからは自分で思いついたことなんですが…この本編内で出てきた二つのワード、

"作風のに合わせたキャラ造型の変化" "ちばてつやイズムの影響"

ここから、あしたのジョー」と福本漫画(特に「天」)、ここに大きな共通点があるな!と。

 

ちばてつや先生といえば、代表作はいわずもがな「あしたのジョー」。
自分も愛読の作品なんですが、「ジョー」はけっこう人情ドラマ・下町ドラマ的な描写が多いんですよね。
さらに、ジョーの初期の顔は幼く、使う線も丸っこい。

https://meteorite1932.files.wordpress.com/2014/03/doya-3.jpg

これはどちらもちばてつや先生本来の作風で、福本先生が影響を受けたという"ちばてつやイズム"もこれに当たると思います。

 

しかし「天」同様、作品が「ボクシングを通した漢の勝負」ってなシリアスな作風になるにつれ、人情ドラマ・下町の交流…といった要素からの別離が語られるようになり…

f:id:asitanoyamasita:20161114120043j:plain

 

 

さらに絵柄に関しても、ジョーの顎や鼻は鋭く長くなり、ついでに有名な前髪もどんどん鋭く長くなっていきます。

https://meteorite1932.files.wordpress.com/2014/03/joe-jose-not-fear-of-defeat.jpg

 

福本先生は番組内で、初期の「天」のような人情ものを描いていた影響として”ちばてつやイズム"を挙げていましたが…

偶然か必然か、『人情ものから始まり、男の勝負の世界へ』と移行していき、作品も絵柄も”トガっていく"過程
この共通点も含めて、実は福本先生のなかの"ちばイズム"だった…?

もちろん「あしたのジョー」はストーリーライターの高森朝雄梶原一騎先生の影響も大きい作品ですが、そんな思いつきも湧いてくる、この二作品の意外な共通点の発見でした。

 

これ以外にも、福本作品の意外なエピソード満載なラジオ本編は、冒頭のリンク先公式ページから聴けますよ~。
っていうか後編も配信されてるのに、自分まだ聴いてない!
聴かなきゃ(使命感)。

 

ゆーて記事内の「人情ものとの別離…」とか「ジョーの髪が鋭く…」はすべてこの夏目房之介先生のマンガ評論本からの受け売りです。
いやさ、この本読んでたからこそ、福本漫画との共通点にも気付けたのです。