オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

「レディプレイヤーワン」感想!エンタメ賛歌×マトリックス×ジュブナイルの圧倒的お祭り映画!

先日の「パシフィックリムアップライジング」に引き続き、今度は「レディプレイヤーワン」を観てきましたよ~!

もう一言で言ってとりあえず最高!てなわけでとにかく感想を手当たりしだい書いてみようと思います。

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完璧なエンターテインメント賛歌!ありがとうスピルバーグ

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とにかくまずは、スティーブンスピルバーグ監督に感謝のお礼を言いたい…!そんな映画でした…!

ゲームが大好きな全ての人に、そして80年代をドップリ生きた人たちに、そして何よりゲーム・アニメ・映画・漫画・その他もろもろひっくるめて『インドアなエンターテイメント』が大好きなオタクたちへ向けて、まさに『完璧』な映画を作ってくれやがりました…。

本当にありがとう、スティーブンおじさん!(なぜかフランクな呼び方)

 

映画に登場するキャラクターやモチーフなどは予想してたより遥かに大量!
購入したパンフレット(厚めのページ数に元ネタ解説など文章がメインで、とてつもない情報量が詰まった一冊。これは絶対買い!)を参照すると、「けっこう元ネタに気づけた方かもw」なんて思い込みは見事に打ち砕かれました!

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自分の気づいたネタの数は、ほんの序の口に過ぎなかった…そんなレベルの「てんこ盛り」っぷりです。

ちなみに80年代にあったネタが多めではありますが、他にも「オーバーウォッチ」のトレーサーや「Halo」のマスターチーフなど、イマドキなゲームキャラもバッチリ活躍するのが現役ゲームキッズにも嬉しいw

そもそも主人公のアバター・パーシヴァルのビジュアルも、色白・細身・シルバーのツンツン頭で、ちょっとエモな感じ。
ハリウッド映画の主人公というより、ファイナルファンタジーみたいな和ゲーの主人公っぽくも感じて、日本人ゲーマーとして馴染みやすいです。(逆にヒロインのアルテミスのビジュアルは、洋ゲーヒロインぽいちょっと派手派手系w)

 


マトリックス的SFギミックで、コメディタッチ

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いろんなキャラクターが出てくると言う点以外にも、「全世界の人々が仮想世界のゲームに没頭している」というSFな世界観も特徴的で面白いところです。

劇中では決してゲームの仮想世界のなかだけで話が進むわけでなく、バーチャルと同時進行で現実世界でもピンチを解決していく場面がたくさん。
バーチャルの戦いに没頭している背後に、リアルの敵が迫りくる!なんてパターンもあったりして、個人的には「明るいノリのマトリックスってなようにも感じました。

特にラストの総力戦、巷の多くのプレイヤーたちがバーチャル世界で戦っているんですが、それは現実世界では道端で必死に何もないところへ銃を構えたりパンチを繰り出している事になってます。そんな有様を次々見せるギャグシーンは必見の面白さw

ゲームという架空の出来事にこそ必死になってしまう我々ゲーマーの滑稽さを客観的に見せられてるようでこっ恥ずかしくもあり、そんなゲーマーの「サガ」への愛おしい眼差しも感じるお気に入りシーンです。

 

 

ほかの映画より3D上映の効果アリ!かも

ちなみに今回は「4DX+3Dメガネ」という上映スタイルで鑑賞しました。
自分は普段から『3D上映って画面が暗くなるし、それに見合うほど効果って感じないんだよな。別にいらないのにな』なんて思ってます。

が、このレディプレイヤーワンは別ですね!自分が見たことのある3D上映の中では、「アバター」を越えて一番3D効果を感じられた作品かも。

バーチャル世界の没入感や、アクションシーンで爆破物がこちらに飛んでくる立体感などで、かなり3Dだからこその迫力あるシーンが多い印象。
(特にそれを感じられたのはほぼゲーム内のシーンだったので、『映像がすべて3DCG』という場合のほうが効果を感じやすい、ってことなんですかね?)

 


普遍的なジュブナイルを新たな映像体験で描く

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エンタメ・お祭り映画であり、バーチャルとリアルを行き来するサイバーパンクなSFでもあり?
そして同時にいわゆるジュブナイル…少年たちが大活躍して、あくどい大人たちの野望から自分たちの夢と希望を守り抜く…そんなヒロイックな少年冒険譚でもあるのが、この作品のさらにもうひとつの魅力ですね。

メインストーリーの大事件のあいだにも、少年たちの友情や恋などジュブナイルの王道ポイントをしっかり抑えつつ、それを「近未来のVRゲーム」という新鮮な映像体験を伴って描かれていきます。

E.T.」や「ジュラシックパーク」など、 少年たちが成長して活躍する映画を何本も手がけるスピルバーグ監督ですが、単にその過去作の焼き直しではない、時代に伴ったアップデートとともに普遍的な少年達のドラマを描いている。スティーブンスピルバーグ、やっぱりすごい!

 

 

オンラインゲーム的な感覚、それはわかるよね?が大前提の潔さ

この作品、壮大で楽しい娯楽作ではありますが、同時に観客へ「ゲーム的なものへの理解度は当然あるよね?」っていうちょい高めのハードルを設けている作品でもあります…!

特にオンラインゲーム的なものに関する基本的な理解度がないと、正直ストーリー置いてきぼりになる人も多いのでは…!?ってレベル。
(例えば他のプレイヤーが落としたゲーム内コインを回収してマイキャラをグレードアップさせるとか、ゲーム内のメニューを開いてアイテムを出し入れするとか、そういった描写はほぼ説明なく当たり前に出てきます)

こういったオンラインゲームらしい描写、自分のようなゲーム世代には全く無問題ですが、それより上の世代とか、ゲームに馴染みがない観客層は、もはやバッサリ切り捨てて「それでいいのだ!」と開き直っている覚悟すら感じられますw
とはいえいちいち説明しないからこそ、本当にオアシスというゲームが近未来で「当たり前」となっているリアル感になるし、なにより映画のテンポが失われるもんね。
ハリウッドの娯楽大作でありながら、ある意味観客に「この作品を楽しむためには、それくらいは知っていてくれよ?」という潔い作り。このチャレンジャーすぎる姿勢…オタクな自分にはむしろよくやってくれた!!と賞賛したいところですw

 

 

あとほかに、ちょっと余談。

ゲームをテーマにした映画といえば少し前に公開されたピクセルという映画もありました。

www.bd-dvd.sonypictures.jp

この作品のメインキャラにひとり「子供時代にハマッたアクションゲームのヒロイン…セクシーブロンド忍者のお姉さん…彼女が僕の心の恋人なんだ!」という想いを抱えたオッサンオタクが出てくるんです。

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そして、ストーリーが進むうちなんやかんやあり、なんとその忍者ヒロインが実体化して現実に登場!ラストは彼とそのヒロインは結婚して、なんと子供まで作ってしまうんですよ!w(そして産まれた子供の姿がラストの笑撃ギャグにつながります)

オタク心の詰まった映画であるのはレディプレイヤーワンもピクセルも同じで、レディプレの主人公も「アバターの向こうにいるプレイヤーの女の子とリアルで結ばれる」というちょっちオタクの夢っぽい恋愛が描かれます。

が、それを越えて究極にオタクくさい願望…つまり『フィクションのヒロインと結ばれたいんだ!!』という究極のリビドー!
まさかのコレを映像化してしまったピクセル」のほうに、『オタクの業の深さ』に触れた点においては軍配を上げたいと思いますw

 


そんな感じで、「レディプレイヤーワン」の見所など書いてみました~。

ジュマンジ」「パシフィックリムアップライジング」「レディプレイヤーワン」と続いた話題作ラッシュも、次の「アベンジャーズ・インフィニティウォー」で最後!
こちらも絶対劇場で観に行きますよ~イクイク。

 

メイキング・オブ・レディ・プレイヤー1
ジーナ・マッキンタイヤー
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メイキング本。これも中々すごいらしくて、買おうか検討中…。