オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

映画「レゴムービー2」感想!唯一無二の世界観で、またもや感動させられた傑作!

映画「レゴムービー2」、先日観てきました~!!

wwws.warnerbros.co.jp

www.youtube.com

 

フィルロードとクリスミラーやっぱすごい!まずはとにかくこの一言ですよ…!

当然、前作は観に行っていてその唯一無二な世界観と展開、そこから伝わる熱いメッセージに「アナ雪よりこっち見ろや全国のファミリーども!!」と絶叫した(←危ないやつ)ものですが…

「あの独特な世界観で、続編!?…設定だけ受け継いだありがち映画になるんじゃないのー?」

なんて不安もありましたが、これを見事に打ち砕いてくれました…すげぇよ、フィルロードとクリスミラーは。

 

(ここからはそこそこネタバレに引っかかるので改行)

 

 

 

 

 

 

 

 

レゴとリアル、二つの世界を動かす絶妙なバランス感覚

https://theriver.jp/wp-content/uploads/2019/03/5405bde6bdad71979a927254af83d63b-1024x754.jpg

前作に引き続き、「レゴキャラクター達にとっての世界滅亡の危機といった大事件は、そっくりそのままおもちゃ遊びでもある」、この構造を活かしたシナリオは今作でもしっかり効いてます。

身近で誰にでもある 出来事身近な出来事が、そのままレゴキャラクター・エメットたちの冒険とリンクしている、この不思議な感覚はレゴムービーでしか味わえませんね…。

また、『人間の男の子の現実世界と、レゴ達の世界、どこまでが連動していてどこまでが別個に独立しているのか』という疑問。
前作では主に終盤で一気に、ここらへんの仕掛け活かしてラストまで展開していったと思うんですが、今作はわりと全体を通してコレを使ったシナリオになってますね。

で、その境界線は今回かなりあやふやにしつつ、でも決してご都合主義ではない絶妙なラインが維持されていて。
このバランス感覚でもって「おもちゃにも命が宿っている」というファンタジーと、「おもちゃ遊びは子供の心の写し鏡」というテーマ、二つがうまく両立してるのが味わい深いですね~。

 

人間の男の子に芽生えた「ワイルドでオトナなカッコよさ」への憧れ。それにこだわりたいゆえに妹を邪険にしてしまう心情。
一方その男の子の妹ちゃんは、仲良くお兄ちゃんといっしょに遊びたい!ただそれだけなのに、まだ幼いゆえ「仲良く遊ぶにはどうすればいいか」がまだわからない。

この二人のすれ違いはまさに、どちらの子供の成長において必要な、避けられない試練なんですよねー…。いわゆる「ジュブナイルもの」が好きな自分なので、このテーマと解決に至るまでのドラマは、もうド直球にストライク。

そして紆余曲折の末に、「こだわって頑固になるばかりじゃダメ。心を開く事も大切」という事に気付いたエメット=レックス=男の子の成長にはマジ感動…ガチ泣きしましたw

 

兄と妹、好きな世界は違えど同じ「レゴ」だから仲良く遊べる!というのもレゴならではですね~。
そういえば何年か前に「レゴの公式から『男の子向け・女の子向け』という表記をなくした」という話題がネットでバズった事もありました。

f:id:asitanoyamasita:20190410184453j:plain

LEGOカタログ、「男の子・女の子」で分けない訳 担当者に聞きました - withnews(ウィズニュース)

「レゴの映画でなければ成立しない」という高いハードルを、前作同様にこういったところで軽やかに越えていくんですよね~。

 

 

衰えないギャグ・映像・ワード…のセンスの高さ

f:id:asitanoyamasita:20190410184952j:plain

前作から恒例の、いろんなコラボ商品を出しているレゴならではのギャグ・ネタの豊富さも相変わらずキレキレです!w

特に好きなのは
『なぜかDCコミックスのヒーローはいるけど、マーベルのヒーローは呼んでも来ないんだよね…』とか
『最新のワイルドな見た目のアクアマンまで捕まっちゃった!残ってるのは…昔のコスチュームのアクアマンだけだ…』とか。
てか今作はDCネタが多めな印象ですねw

あと、ブルース・ウィリス!これは本編必見w

 

f:id:asitanoyamasita:20190410185237g:plain

映像面の魅力も当然高くて、前作の「レゴが動く世界」のクオリティはもはやデフォ。
そしてキラキラカワイイ、日本人からすれば若干毒々しいまでのアメリカンガールズポップな敵側のビジュアルが最高にエモい。

それと、エメットがレゴ世界と現実世界とを行き来する瞬間に起こるシーンのドラッギーさたるや…!
すわ「 2001年宇宙の旅かよ!」とも思わせるブッとびギンギンなキマりっぷりで思わず声が漏れましたw

 

そして前作の「スパボン」に続き、今度は「アルママゲドン」という謎キーワード。
これも勘のいい人なら「多分こうじゃないか」とピンときて、そうでもない人はわかった瞬間なるほど!と膝を叩く、気の利いたワードセンス。これも前作に引き続き素晴らしいですね。

そしてラストに発覚する敵の女王の正体…! これもまた勘のいい人ならスグ気付くのかもですが、 僕なんかはバッチリわからないまま進んで、発覚した瞬間の驚きと感動たるや…。
まんまと「なんてハートフルなムービーなんや!!(涙ブワっ」になりましたw

 

 

と、そんな感じで「レゴムービー2」の感想垂れ流してみました~。

今回も前回同様、公開館数は少なめ…っていうか前作にはわりと流れてたTVCMまで今作は全然なくてホンマなんでやねん!この傑作なのに!

そもそも前作ラストから(マジで)そのまま話が再開する続編でもあるので、そういう意味でもハードルちょい高めなのもわかる。わかる…けれども!
前作をまず見て感動して!そのまま「2」を劇場へ観に走っても絶対損はない作品ですよ!

 

 

 

レゴ(LEGO) レゴムービー ウルトラキャットと戦士ルーシー 70827
レゴ(LEGO) (2019-03-01)
売り上げランキング: 4,765

フィルロードとクリスミラーといえば、話題の「スパイダーバース」にも(フィルロードのみ)参加しているのですが…
映像面はアカデミー賞も納得の超絶クオリティな一方、 肝心のシナリオ面は、個人的にはちょっと期待に届かなかった印象。

そこへきてこの「レゴムービー2」のシナリオと世界観の完成度を見るに、やはりフィルロード・クリスミラーのホームグラウンドたるシリーズというのは、やはりこちらなんだな、なんて思ったり。