実写版ジーニーのダンスにはアニメ版のような奇想天外さが足りない!
前回の記事で「アラジン」実写版の感想書いたんですが、
こちらの記事では、ぶっちゃけ不満に思った点とか書いていこうと思います。
具体的には「実写版のジーニーってさぁ、ちょっとコミカルさと奇想天外さが足りないんじゃない!?」ってトコロ。
ジーニーにはもっとハッチャケて欲しいYO!
演じたウィルスミスの表情が思っていたより硬かったというか、 せっかくあのジーニー役なんだし、もっと目ン玉ひん剥いて口をアングリ開けて顔もグニャグニャに動かしたっていいんじゃないか?って思ったのは自分だけでしょーか…。
こちらはアニメ版アラジンのジーニーのミュージカルシーン。比べると、やっぱりジーニーの身体も表情も自由自在に伸び縮み出来るアニメーションならではの動きで、コミカルさは実写に比べて段違いです。
※そんな動きに完璧なテンションの高さと演技力でついていく山寺さんの吹き替えも含めて!
一方でウィルスミスが各所で見せる演技力はさすが天晴れな出来だし、だからこそ、ギャグが激しすぎるとその「感動」とのバランスが崩れるから、ってことなんですかねぇ…。
実写の現実感をとるか、CGでファンタジー感をとるか
今回の実写版ジーニーって、下半身以外は完全にウィルスミスの身体の実写のまま造形されてて、けっこうどのシーンでもそれが維持されてる印象でした。
これによって実写らしい「現実感」を損なわないで済むんですけど、いっぽうその「現実感を維持すること」が、逆に『どんなオモシロい形にもなれる』はずの魔神ジーニーというキャラの魅力に大きな制限がかかってんじゃないかなぁと。
ふと「山ちゃん吹き替え・コミカルなキャラ・縦横無尽に変化する」というつながりで、ジム・キャリーの「マスク」を思い出したのですが…いっそこれくらいメチャクチャやっちゃって欲しかったですねw
この「マスク」を見るに、実写であっても(コミカルになりすぎますがw)アニメ版ジーニーなみの奇想天外なミュージカルシーンだって作れたと思うんですよね。
心なしか山ちゃん吹き替えのテンションも、実写版はアニメ版に比べて明らかに低めだったしなー。
※無論、実写版はアニメ版ほどテンションが高い映像でないことに合わせての演技でしょう。
もちろん実写版のミュージカルシーンも、ダンスや演出は超ハイクオリティ。ただ、やはり自分は断然アニメ版のほうが観ていて楽しいというね…。
もちろんウィルスミスの全身を都度CGに変えてめちゃくちゃな動きをさせる手もあったのでしょうが、それだと「実写映画という世界」の中では嘘くさくなっちゃって、別の感動的シーンが盛り下がっちゃうだろうという…ジレンマですなー。
そんな事情も察しつつ、やはり「ド派手でファンタジーでコミカルなミュージカルシーン」をアラジンに期待してい自分としては、この点では実写版よりもアニメ版のほうに軍配をあげたいと思います。
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