「鷹の爪」の作者FROGMANが、アニメ作りから経歴までラジオで語りまくる!【宇多丸ポッドキャスト】
ライムスター宇多丸ポッドキャスト聴いてたら、今週配信されているコーナーのなかに
こーれがアニメ好きとして聴いていてメチャ興味深かったので、「特にココらへん面白いなぁ」と思ったところの感想をば。
素の声めっちゃダンディ
まずしょっぱなから、フロッグマンによる鷹の爪団の団長、吉田くん、そして普段の声…も含めた声芸を披露!
ラジオの音声だけでもはっきり聞き分けられる声の変わりようは流石ですな〜。
そしてフロッグマン、普段の声はかなりダンディだったのね…!
キャラでいうとデラックスファイターと同じ感じの低くて通りの良い声。
ちなみに途中で、いま話題のショーンK氏の謝罪モノマネも披露してましたwww
メッチャ似てたので、これはぜひ聞いてみるべき!
島根出身じゃなかったの!?
コーナーのはじめには、まず「フロッグマンてどんなやつだ?」トーク。
ここで一番自分が驚いたのは
「フロッグマンの出身、島根じゃなかった」
これですねw
あんだけ事あるごとに、島根をこき下ろすレベルでネタにしまくってるのに!
てっきり島根生まれの出身なのかと思っていました…
実は東京生まれで、かなり後に島根に移り住み、その島根でフラッシュアニメを自主制作し始めた…とのこと。
ちなみにその島根で作って出世作になったのがあの「菅井君と家族石」だそうで。
これ自分も観てたなぁ〜!
当時は名前の元ネタ*1もわからずシュールな世界観だったので、
「なんか俺とてつもなくアングラなものを見ているんじゃないか…」
と少し恐怖心も抱きつつ楽しんでましたw
「ダイアローグを活かしきる」アニメ作り
ここからはちょっと真面目に、フロッグマン流のアニメーション制作ノウハウについてのトークが。
その中で語られていた、
『自分の作品はアニメといっても、絵はあまり動かさず、ダイアローグ(セリフ)で笑いをとるタイプ。
それを「セリフを考えるのは自分、キャラを演じて声をあてるのも自分」という体制で作っている。
これだと会話のリズムを自分で完全に把握できるのが良い』
といった内容の一言が…これにはかなりナルホド!と思いました。
つまり会話を当てはめる尺の長さや、やりとりの間・リズム、声の調子やイントネーション…といった、劇中の会話シーンにおけるあらゆる要素を、 自分の頭の中でコントロール可能。
そしてそれに合わせたアニメ作りも、FLASHの「作りやすさ」を活かした個人製作で『自分の思うリズムそのままの動き』を追求できる…と。
「アニメーションは時間を操る表現技術」と言いますが、こういう会話メインの作品は作画で派手な動きを追求することがないぶん、『ダイアローグにバッチリあった動き』になってるかに出来に大きく左右されると思います。
例えば、キャラがメッチャふざけた声を出して笑いを誘うダイアローグなのに、その声を出すキャラの動きが抑え目だったりするとドッチラケ…
そのあたりのさじ加減を「個人製作」という手法でもって、思い描くとおりに表現できるのは、たしかに強いな!と思います。
必聴トークはこれ以外にも
ほかに、メインのトークテーマである「映画館の上映前映像」についての業界裏話…
またはあらゆる画面サイズ(劇場スクリーン、テレビ画面、スマホ画面…)で作品を展開するにあたって気をつけている「映像のスケール」について…
など、興味深いトークがてんこ盛りの内容でした。
フロッグマン作品に限らずアニメ好きなら必聴だと思いますよ〜。
*1:スライ&ザ・ファミリーストーンというバンド