「この世界の片隅に」でチラっと描かれた『戦前のクリスマス風景』を画像検索してみた
「この世界の片隅に」鑑賞後の熱がいまだ根強く脳内にとどまっているので、ネットフサーフィンで関連ページをみかけるたびチェックしています。
その流れで、少し前にこんなはてブとコメントしてきました。
口コミ効果?『この世界の片隅に』ヒットの理由 (シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース
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「今と変わらぬクリスマスの様子は、戦前の日本と83年後の現代に生きるわれわれの距離を一気に縮めてくれるのだ」このシーンっすな。たしかにオッと思った/ http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/img_ohayou/20161019_28.jpg
2016/11/24 09:10
映画「この世界の片隅に」 こめられた思い|特集ダイジェスト|NHKニュース おはよう日本
↑のNHKサイトからの引用なんですが、劇中のこのシーンはブコメのとおり冒頭から目を惹きましたね~。
広島市の商店街を歩くワンシーンなんですが、サンタクロースの格好をして呼び込みしている人が風景のなかにいるんですよ。
リンク先の解説でもある通り、片渕監督たち製作スタッフが当時の街並みの再現のために奔走してたらしいので、この商店街にサンタがいた風景もかなり正確なハズ。
なのでこんなふうに、何十年も前にすでに庶民レベルでクリスマスを楽しむ風潮もあったんだなぁ~、と驚きました。
「戦前のクリスマスグッズ」が見れるサイトが!
そんな驚きの勢いにのって、ちょっくら「クリスマス 戦前」でググったりしてみました。
まずWikipediaの「クリスマス」の記事を見るとこんな記述が。
1928年(昭和3年)の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるまでに普及していた[28]。
昭和初期の頃、銀座、渋谷道玄坂から浅草にいたるまでの多くのカフェや喫茶店においてはクリスマス料理の献立を用意し、その店員はクリスマスの仮装をして客を迎えた。この様子を1931年(昭和6年)12月12日の都新聞は、「七千四百余のカフェと二千五百余の喫茶店に華やかにクリスマスが訪れサンタ爺さん大多忙を来たす」と報じた
完全に今のクリスマス商戦と変わらなそうな様相でさらにオドロキ…!
さらに同じワードで画像検索してみると、これまた面白い画像が次々に。
私的には丸尾末広先生が参照したような(例えがズレてる)、とにかくレトロモダンな時代のかほりがたまりませぬ。
検索結果から、とくにこちらのページが、戦前のクリスマスに関する画像をいろいろと紹介されてますな。
百貨店・三越の広告のようですが、下をよく見ると「大正七年」!
「はいからさんが通る」の時代から、サンタクロースに靴下ってのが広告になるくらい認知されてたと思うとスゴイ。
戦前のクリスマス・ハウス。クリスマスの飾り用に作られた商品で、当時の百貨店クリスマスカタログには良く掲載されています。
箱を開けたらジオラマ風に…なんてかなりセンスいいですね~。遊び心たっぷりでいま売り出しても人気が出そう。
戦前の手彩色のクリスマスカード。「Christmas Dinner For the Poor」のタイトルで貧しい人々を食事でもてなすクリスマス会の模様が絵柄に採用されています。
救貧のための催しっぽいから、当時のキリスト系の施設が開いた会かなんかかしら?
みな和服で集まった座敷に、右から読む「スマスリク祝」の額物ってのが、いま見るとなんとも不思議な組み合わせ。
終戦後初めてのクリスマス(1945年)の「大阪夜遊びマップ」のようなパンフレットです。進駐軍向けと思われ、全編英語で宝塚の紹介などが出ております。デザインも秀逸で、鳥居の先にクリスマスツリーがあると言う極めて貴重な絵柄です。
これは戦前のものでもないですが、これはとくにスゴイ資料ですね。
「宝塚の紹介」もあったとしたら、その年にも歌劇団の公演が観れたのかなーとか。
当時の世俗がかなり知れそうで…読んでみたい。
という感じで日本クリスマス博物館|クリスマスのオンラインミュージアムのページから、戦前のものを色々探してみました~。
同ページには戦後や平成に入ってからも色んなクリスマス関連の画像や歴史などが紹介されてるので、気になる方はぜひぜひ。