最新音ゲー「ノスタルジア」、タイトル通り音ゲーの原点に立ち返るその心意気にハマる
プリパラ・オトカドールを遊びにゲーセンへ行く、その合間にもっぱらプレイしています…せっかくだからこのゲームで気に入っている点とか書き散らしてみました~。
久々に「楽器演奏」気分をガッツリ楽しめる音ゲー
このゲームのテーマはピアノ・キーボードの演奏。
それに合わせて、なんと収録楽曲のほとんどが、ピアノで奏でるクラシックミュージックであったり版権曲でもピアノメインのアレンジカバーだったり…
とにかく「鍵盤楽器が主役になる」ことに意欲的な作風になっているのが特徴です(最近の bemani シリーズは"演奏"にこだわった音ゲーが少なかったし)。
特に、版権曲からボーカルをなくしてメロディーラインをプレイできる譜面が多く収録されているのは大きな驚き。
他の楽器はともかく、両手でボーカルのメロディと後ろで鳴るオケを同時に演奏することができるピアノという楽器のゲームならでは…?
そういう点でも新鮮な音ゲーですね。
で、もう一つ驚いたのが 「楽曲で鳴る音の数の少なさ」!
他の bemani シリーズの楽曲だとボーカルにギタードラムベースその他ストリングスパーカッションサックス、電子っぽい効果音まで…
とにかく"同時になっている音の数"がギッチリ満ち満ち!って感じで、めっちゃ派手で賑やかな曲が揃い踏み。
それらに比べるとノスタルジアのほとんどの曲…オフボーカルのピアノアレンジやクラシックミュージックのプレイ音の静かなこと!
楽曲の中で使用されている楽器がピアノのみ?と思われる曲も多く、それに伴って音量の大きさもかなり控えめ。
騒がしいゲーセンの環境では、筐体のイヤホン機能を使わないとプレイ音が聞きづらいかも…?ってレベルですw
しかし、ソレがなにより自分が本作を気に入っているトコロ。
最近の音ゲー曲というと、賑やかにガヤガヤと色んな音が同時に鳴りまくる曲が多くて、プレイしていて「…自分はどんな音を鳴らしているんだ??」なんて思うことが結構あります。
その点、ノスタルジアは前述の通り「鍵盤楽器が主役になる」志向なゲーム。
自分の鳴らすピアノ音のみが目立つシンプルな構成の楽曲によって、他の音ゲーより自分が音楽を奏でているという気分へダイレクトに浸れる。
これがもっかノスタルジアにハマっている大きな点ですね。
…思えばこの「音楽を奏でている」という音ゲーの楽しさ。まさにこれが最近のビーマニに足りなくなってんじゃないか!?
なんて思っていたところに、このノスタルジアがきて『そうそうこの奏でてる感!以前のビーマニにはこれがあったんだ』なんて思いまして…
もしかしたら"ノスタルジア"というタイトル、これぞまさにそういう音ゲーの初期に立ち返ってみる、そんなな意味も込められているのかもですのう。
音ゲー界隈では異質の「癒し系」ビジュアル&世界観
あと、この作品を構成する世界観やビジュアル作りも特徴的ですよね~。
さきほど他のビーマニ作品について「めっちゃ派手で賑やかな曲が揃い踏み」なんて書きましたが、世界観やビジュアルについても同様。
ポップでカラフル、もしくはメタリックだったりサイバーだったりの賑やか・きらびやか、あるいは攻撃的な雰囲気がデフォ。
そんな中でノスタルジアは、淡い白と緑の色使いだったり、懐中時計などのアンティークなモチーフだったり、なんとも真逆の優しいタッチ。
メインキャラクターも、明確な描き込みや性格付けを省いた、少女と黒猫のおぼろげなシルエットが佇むようなささやかさ。
柔らかいピアノのbgmや効果音も含めて、この世界観作りも前述のシンプルな楽曲が多いコンセプトに合っていて、よく考えられてるな~と。
ゲーム中には"メインクエスト"的な仕掛けがあり、プレイを重ねることで画像の少女と黒猫にまつわるショートストーリーが流れたりするのも楽しいところ。
ちなみにこういった世界観作りについて、コナミのスタッフによる制作秘話が 公式サイトにて語られてたので、そちらのリンクもペタリ。
とにかく派手な楽曲やビジュアルで、プレイヤーをひきつけてなんぼ!!ってな感もあるゲーセンの音ゲー界隈。
そのなかで、「ノスタルジア」はよくぞここまで、主張しすぎないコンセプトをぶつけてきたな、と驚くばかりです。
ノスタルジアというゲームそのものの楽しさと同時に、いまあえてこれを世に放った、コナミスタッフのその心意気や良し!
と言った感じで、にわか音ゲーマーなりに(やっぱりプリパラとオトカドールの合間を縫って)これからも コインいっこ入れて行こうかな~と思いますw
音ゲー×キーボードといえば、やっぱキーマニ?いや、「RockBand」のキーボードモードもすごいゾ。
ソフトも安いのでオススメ。