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オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

古典SFネタと英文学ネタとが濃厚に絡み合う!「続リーグオブエクストラオーディナリージェントルメン」

アランムーアの…祭りが始まるーーーーーッ!

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先日の記事で書いたビフォアウォッチメンを読んだのを皮切りに、地味におれのなかでアランムーア祭りが開催中。
そんなわけで、去年の冬コミに行った際東京の書店で買ったまま積ん読していた、この「続・リーグ〜」も勢いに乗じて読んでしまえ!という魂胆。
 

 
ちなみにこれの前巻にあたるリーグ第1巻は、たしか10年くらい前に日本橋で見つけて買って読みましたね。
その作品の続刊があったことをつい最近になって知って、冬コミついでの東京観光にて漫画専門店で見つけたとき、思わず勢いで買った次第。
 
 

読んでて疲れるくらいに膨大な情報量

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(このなかに既に「ガリバージョーンズ」「火星のプリンセス」「火星の戦士」「別世界物語」「宇宙戦争」…という古典文学作品のネタが仕込まれているそうで。「火星のプリンセス」と「宇宙戦争」しか聞いたことないゾ…)
 
前巻もそうだったのですが、まぁこれが読み進めるのに体力を使う使う!
なんせアランムーア原作特有の、1コマごとに細部まで情報量の詰まったグラフィック、またその背景や台詞の端々にちりばめられた膨大な小ネタの数々…それらに目を凝らして、巻末のコマ解説にも併せて目を通しつつ、じっくり1ページを味わってめくるまでにかかる時間たるや…
ましてやそれを楽しむためには仕方ないんですが、大判でオールカラーのインクたっぷりで印刷されたコミックスの重量も相まって…とにかく読んでてだんだんヘトヘトになることうけあいw
 
というわけで、体力の関係で(大袈裟)、とりあえず今日は半分ほど読んだ所までのファーストインプレッションな感想などを…
 
 

宇宙SFからパニックモノまで、大スペクタクルな作風に

前巻のリーグはというと、ロンドンの街を舞台に、都市型の科学・探偵小説な風合いの物語でした。
 

 
それとうってかわって、今回の「続・リーグ〜」は、とにかく宇宙の冒険譚から始まり、巨大な異星人が地球に襲来!…というパニック映画・怪獣映画的な風合いが強いです。
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ぼくらの街ロンドンを、恐ろしげなクリーチャー・モンスターが暴れ回って、このままじゃみんなの地球が大ピンチ!って感じな大スペクタクル。
 
読み始める前は「前作の地に足ついた、科学・ミステリ小説らしい雰囲気が気に入ってたんだけど、なんだか随分雰囲気が違ってるみたいやなぁ」と不安もあったのですが…
いやいや、やはり読み始めると、ぐいぐい世界観が広がるつくり、クロスオーバーを活かすシナリオに魅了されました!
 
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特に、ジョンカーター(最近ディズニーで映画化もされた「火星のプリンセス」の主人公)たちが、まさに火星において敵宇宙人たちの脅威に対峙する…というプロローグ。
いきなり宇宙ロマンあふれまくりな導入から始まる構成がサイコー。
異星人や彼らの文明の脅威は、我々のあずかり知らぬところでれっきと実在したのだ!…というリアルさがグッと増し、すっかり地球滅亡の危機!なんて壮大すぎるストーリーにハマりこめてしまいます。
 
 

多彩な仕込みネタの数々…大昔のイギリスの風俗まで!

前述したとおり、このリーグはめまいがするほど多彩な小ネタの数々も大きな魅力。
 
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古い冒険小説からの引用、パロディーは言うまでもなく
・狂えるマフディー(イギリス植民地下のエジプトに反旗を翻した人物の異名)
・マカッサル油(19世紀にイギリスで流行した養毛剤)
・「チップスイラストレイテッド」(1890年に創刊された漫画雑誌)
…といった、解説読まないとまずわかるはずもない現実のイギリスネタの数々まで、セリフや背景の端々に踊っています。
このディテールの細かいセリフやビジュアルからバリバリ空想物語でありつつも「これ本当に当時のイギリスを描いてんじゃないの」的リアリティを感じさせてくれるわけですな…
すきあらばこれでもか!これでもだ!と言わんばかりの情報量を詰め込んでくる、アランムーアの知識と発想力にただただ圧倒されます…
 
 

今日はここまで

前作であまり描かれなかった、悲しき過去を持つ男女のアバンチュールなどもはさみつつ…
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はてさてこんな宇宙規模な大ピンチを、どうやってアランクォーターメインたちは乗り越えていくのか。半分ほど読んだ時点ではまっったく見当つかないっす。
 
そんなわけで今回はとりあえずここまで。次の記事でラストまで読んだ感想など書いていこうかな〜。
…とりあえずあのクソ透明人間野郎は見つけ次第デストロイ!