君はプリキュアから「生命（いのち）を育む心」を知る…！映画「スター☆トゥインクルプリキュア」感想
映画「スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」、観てきました…！
「クライマックス10分がすごい！」と各所で感想が上がっていて、ホントぉ？しゃーねぇ観に行くか！って感じで行ってきたんですよ。
観た感想は…クライマックス１０分すごかった…（←知ってた。
「この宇宙全体は生命（いのち）の営みであり、それを慈しむ愛こそ…キラやば！（称賛」というメッセージを、シナリオ・映像・歌曲、etc…あらゆる要素で観る者の心に伝える、そんな作品です。
全国の親御さん！わが子を「自然を大切にする優しい子」に育てたかったら、今スグこの映画を見せるべきですよ！ああもうナショジオチャンネルとかは後でいいから！ほら！
意義深いミュージカルシーン
この映画のシーンのハイライトはやっぱりラストのミュージカルシーンですね。
ともすれば女児アニのミュージカルシーンって、ただの事件解決後の打ち上げ（じゃあ最後はみんなで踊ろう！的な）って感じの、『シメの一杯』でしかない、ってパターン…わりと多いと思うんですよね。
でも今回の映画は違いました…！
劇中「美しいメロディが、星の子・ユーマに元気を与える」というシーンを丁寧に積み上げていった脚本によって、クライマックスのミュージカルシーンが単なる"オマケ"ではない、事件解決のための重要なシーンに昇華されているんです。
まずここで『今回はひと味違うぞ…！（ｺﾞｸﾘ』なんて思いまして。
思い出から生命の営みを知る、脚本とミュージカルの相互関係
で、その「意義あるミュージカルシーン」の内容も、映像や歌曲がこれまた素晴らしい…！
とゆーのもクライマックスまでの劇中、ひかるとララが、ユーマの特殊能力を使って、色んな自然遺産や大自然の秘境を観光していくシークエンスがあるんですよね。
ナスカの地上絵や、幻想的なウユニ塩湖、アフリカの動物たち…雄大な風景の数々。
ここを観ていたときは単に、「どこにでも飛んで行ける」という能力を使って、印象的な映像とともにユーマとの交流を深める…なんてそれだけのシーンだと思ってたんですよ…。
ところがどっこい！これがクライマックスのミュージカルシーン…ひいてはこの作品が伝えたいメッセージへの伏線だった！！
まるでリフレインのように、ユーマが作り出す星やプリキュアたちが歌うミュージカルには「大自然観光」で観てきた風景が編み込まれていて…もうここの映像の美しさと迫力に、涙腺崩壊です。
思い出の風景とプリキュアたちの歌声を受けて、ユーマという生命は新たな美しい星となり、その星の上でまた新たな生命が無数に育くまれていく…そんな『この宇宙の営み』すら感じさせる…なんと壮大で、雄大なんだ、今年のプリキュア映画はーーーッ！！
曲の歌詞も「あらゆる命を尊び、慈しむ心」を歌い上げていて…本編では映像に圧倒されていて意識できませんでしたが、エンディングロールにてゆったりしたアレンジの知念里奈Verが流れて、今作のメッセージを表した歌詞を改めて噛みしめられる親切仕様でありがたや…！
そしてラストのひかるの『ユーマが大きな星になったら会いに行こうよ、私たちのロケットで！』的なセリフ…ここでまたも感動が押し寄せましたね。
「ロケットで色んな惑星へ出向く」という展開が多いテレビ本編なので、このセリフによって映画とTV版の世界観がバッチリつながって、循環を成すようにも思えて…この一言考えた人天才かよ！
そのほか、レギュラーメンバーのうち、えれな・まどか・ユニを極力排して、『ひかるとララとユーマの交流』に絞って濃密に描く脚本も新鮮でした。チャレンジャーな試みだと思いますが、見事に成功していましたし。
バトルシーンも今作ならではの「宇宙規模」なスケールの大きさと縦横無尽さがあって楽しめましたね～。
と、こんな感じの「映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」感想でした。
ゆーてもあまりプリキュア映画は劇場まで観に行かないんですが、この作品はミュージカルシーンにて『あっ…これ劇場で観れてよかった…（ｸﾞｯ』となった作品でした…みんなも行こう、今年のプリキュア映画！
