オハコのこんな事ばっか考えてる。

オハコと申します。オタク関連を中心に広く浅く何かと考えた事を書いていこうと思います。

「思い出の応援」でスクリーンと現実が混じわる衝撃…映画「HUGっと!プリキュア オールスターメモリーズ」感想

映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュア オールスターズメモリー」観てきました!

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普段は劇場までプリキュアの映画を見に行くことってないんですが、 今回は予告映像を見て

・ 歴代シリーズのプリキュア全員が出演&声あり
・戦闘シーンが全て3DCGで描かれていて何やらスゴそう

そしてなにより…
・ 歴代プリキュア全員がょぅι゛ょ化!!実にぷに萌えで可愛い!!

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ココですね… このシーンが目に入った瞬間『今回ばかりは劇場で堪能しなければ…!!』と確信した次第。
すまねぇな…こちとらぷにロリ萌え属性のキモオタおじさんなのでさ…!

 


今回の『ぷいきゅあー!がんばえー!』はスゴすぎる

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そんな感じで、シンプルにカワイイを楽しみに観に行ったワケですが…
……ヤバいです。あるシーンで泣きました。プリキュア映画にガチで泣かされました

というのは、プリキュア映画でお馴染みの「劇場でもらったライトを振って、プリキュアのピンチをみんなで救おう!」ってアレ。恒例の「観客参加型の仕掛け」のシーンです。

恒例…なんですが、今回の映画は群を抜いて、その仕掛けの組み立て方…そして心に響く度合いがスゴかった。
プリキュアシリーズをどれか一作品でも愛した人なら、あれは泣かされますよ…。

 

 

プリキュアとファンの15年間」があって成立するドラマ

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今回の映画では「思い出」がテーマ。はなたちの日常描写のなかにも、そして敵キャラ・ミデンの設定にも「思い出」というキーワードが深く織り込まれています。
ここらへんの「敵の正体はなんなのか?なぜみんなの思い出を奪うのか?」という伏線が徐々に回収されていくシナリオが丁寧。

そして、ミラクルライトを振ってプリキュアを応援するシーン!ここに至るまでのシナリオで

なぜ思い出は大切で、プリキュアのピンチを救う強いパワーとなるのか

というロジックが、しっかりと映画のなかで組み立てられているんです。

こうなればハリハムハリーの助けを求める声に『そうか…そりゃ確かに俺が…プリキュアたちの「思い出」をたくさん持っている俺たちが!みんなを応援しなきゃこのピンチは打開できねーよな!!』と納得。心からプリキュアたちを応援せざるを得ないのです。

あのシーンで自分は…いや、この映画を鑑賞したプリキュアを愛する老若男女はみな、確かに「映画になかに参加」していました。
胸を張って「私たち、俺たち、みんながプリキュアを救ったよ!」と言える、この感動ったら…!

 

 

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考えてみれば、15年という長い年月を重ねて、途方もない数のキャラクターとドラマを描いてきたプリキュアというコンテンツ」…それ自体が「全国の子供たち(と大きなお友達)の『思い出』」なんですよね。

例えば爆発的な人気が起きた素晴らしいコンテンツがあって、この映画とまったく同じものを作ったとして、それが一年に満たないシリーズであったら同じ感動は絶対に生まれません。

15年間ずっと子供たちに寄り添って楽しませてきたプリキュア。そのプリキュア自身が、「思い出は大切で、大きなパワーにもなるんだよ!」と語るからこそ、今回のテーマが真に迫ってくるんですよ…!

 

 

プリキュアの世界がスクリーンを乗り越えてくる不思議体験

少し脱線しますが、自分はいつもポッドキャストでライムスター宇多丸さんの映画批評コーナーを聴いてまして。
そこで時折『映画のほうがスクリーンを越えてくる瞬間』みたいな感覚について時折語られるんですよ。(記憶あいまい)

例えば批評のなかでも挙げられた、映画「ナイトクローラー」のラスト付近。
悪徳報道マンの主人公が警察に尋問されるシーンで、主人公は監視カメラを指さして『ワイドアングルなんだね。きれいに映ってる?』などと悪態つく。

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これは暗に、観客に対して『あんたらオレのあくどい仕事を観てたでしょ?面白かったでしょ』と暗に語りかけてるんですよね。
これによって単なる観客であった現実のこちら側を、映画のほうが見透してきたような…そんなゾクゾクするような感情が湧いてくる。そんなバチっとキマった演出。

 

で、今回の「プリキュアにパワーを送って!」の演出って、方向性は違いますがこれと似た形の激しい感情を揺さぶってくる領域に達しているなと。

これって単に観客を意識したような台詞を言わせればそのいう「揺さぶり」が起こる、というわけではないんです。それは単にメタなギャグ程度。
そこに至るまでのストーリーや映像がしっかり組み立てられて、ココぞというバシッとキマった印象的なシーンを繰り出した瞬間に、きっと浮かび上がってくるんですよ。

 

前述とダブりますが、今回の映画の丁寧な脚本や世界観の組み立てと、プリキュアというシリーズが持つ15年間の歴史。
それを踏まえた、ハリハムハリーの「プリキュアの思い出でみんなのピンチを救ってくれ!」という呼びかけ。

その瞬間、この映画はスクリーンを越えて、プリキュアシリーズという架空の世界』と『観客のいる現実世界』…二つの異なる次元が、同じ次元に混じって同位になったような、不思議な感覚が襲ってきたんですよね…。

前述の文章では「映画になかに参加した」と書いたんですが、 むしろ逆に映画の方が現実に踏み込んできたとも言えるかも。

…なんて、自分の文章力ではどうにもうまく伝えられないのですが、とにかくこの不思議な感覚をプリキュア愛する人全員が味わうべき!
それくらい、本当に今回の「プリキュア〜!がんばえ〜!」のお約束シーンは桁違いなんですってば!

 

 

敵の戦闘スタイルやクライマックスの大乱闘もスゴイ!

プリキュア応援シーンのみを熱く語ってしまいましたがその他のシンプルに魅力的な要素もたくさんありました。

まずは敵・ミデンの戦闘スタイル!

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思い出を奪ったプリキュアの必殺技を繰り出してくる』ってのは、オールスター映画らしくて良いですね〜。

初代のブラック VS ホワイト以降の「プリキュア同士のガチ戦闘はご法度」のルールを守りつつ、擬似的にプリキュア同士の戦闘を再現する上手い落としどころにもなっていて。

やっぱり全作品蘇るオールスターですからね…せっかくなら見たいじゃないですか、プリキュアVSプリキュアw
それをこういう形で叶えてくれたスタッフのアイデア、グッジョブ。

同時に、歴代プリキュアたちの『キメゼリフ』を挟んでくる小ネタも、往年のファンにはたまらないお楽しみ要素ですね〜。

 

そしてクライマックスの大規模戦闘!
DJプレイよろしく、歴代シリーズをガンガンMIXして繋いでいくBGMが最高にアガりますね…!
それをバックにアクションシーンも、プリキュアたちの個性を活かしつつ全員をCGで動かすからこその派手でダイナミックな攻撃の連続…これはもう至福の時間。

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劇場公開直前にテレビのほうでも 歴代オールスター戦闘が行われましたが、

テレビ→作品チームの縛りなく、歴代様々なメンバーの組み合わせで戦う
映画→作品チームに沿って映画クオリティでド派手に戦う

とうまく差別化されていましたね。

そんな感じで、敵・味方双方のアクションシーンだけでも十分見応えのあるボリュームも素晴らしい作品でした。


 

この作品…絶対、応援上映で見たい!!

以上、長々と濃ゆく感想ぶちまけてみました…!

余談ですが、件のシーンではハリハムハリーが呼びかけるなかに
キミの好きなプリキュアの名前をいっぱい呼んであげてや!!
みたいなセリフがあったんですよねー…。

その瞬間、自分も心の中で叫びながら
これ絶対応援上映して欲しい!!!!!
とめっちゃ思いましたw

通常の上映で、純粋に子供たちが名前を呼んで楽しむところに、キモオタが野太い声を出すわけにはいきませんからね…!
夜の上映とかで、大きなお友達同志皆集まって、思いっきり叫びたいものです…。

toei.lekumo.biz

で、公式サイトをチェックしましたところ、 応援上映自体は決定しているっぽい!
どうやら劇場のみ決定しててまだ日程等は未定みたい?ですな… 梅田ブルク7応援上映は絶対行くぞ〜!!!!!